今回は【朝溶けの魔女】のエンドの意味をまとめていきたいと思います。
また、エンド回収したキヨの動画を【#】でリンクしてありますので、忘れた方はぜひもう一度見てみてください。
ストーリー解説記事もぜひ参考に読んでみてください。
朝溶けの魔女 エンド5-末路-
【#1】
ユイが魔女?亡霊?に襲われ死んでしまう通常のバッドエンド。
朝溶けの魔女 エンド6-かえして-
美術館で手足を失った人形に、手足を返さない選択をすると、ユイの手足がもぎ取られ人形に奪われてしまうバッドエンド。
朝溶けの魔女 エンド4-呼び声-
【#2】
シャルロットとユイは無事にゾンビから逃げ切り、乃木とも合流し朝を迎えた。
ユイはすぐに帰国させらた。
ユイが持ち出したはずの屋敷の鍵は、祖父のもとにそのままあったという。
その後祖父と父は、慌ただしく別荘へ行く準備を始めた。
「あの子が喰われた」
「次の管理人を…」
ユイの身代わり…
ユイは無意識に別荘へ向かう準備を始めた。
それに気づいた祖父はユイを家の地下にある座敷牢に押し込んだ。
つぎは おまえだ と
呼ぶ声が 聞こえるんです
ユイが帰国した後、シャルロットは目を覚ました魔女に身代わりとして喰われてしまった。
再び魔女に呼ばれたユイは、別荘に行こうと体が勝手に準備しだしてしまう。
祖父はそれを阻止するためにユイを魔女から助けるために監禁したが、すでにユイは魔女の呪いにかかり、魔女の呼び声に洗脳されてしまったバッドエンド。
別荘の鍵がユイの手に渡ったことや、別荘についてから鍵がなくなっていたことから、すべては魔女がユイを別荘に呼ぶために仕組まれたことだったと分かる。
朝溶けの魔女 エンド3-仲間入り-
【#4】
シャルロットが隠し部屋での探索中、壁の中から腕を引っ張られ引きずり込まれてしまうバッドエンド。
魔女の食べ残しとして、骨になるのを待つゾンビの仲間入りとなってしまった。
朝溶けの魔女 エンド2-悪魔の出る館-
【#6】
バッドエンドの中で最も残酷だったとされるエンド。
しかしこのエンドが1番現実的なものだったのではないかと言われています。
魔女になったと思われていたエマは、父親を喰らった時からすでに悪魔に乗っ取られていた。
そしてエンド2では、ロッティが魔女に命を懸けて立ち向かい、その間乃木はユイがロッティをかばって追いかけないように拘束し、ユイを守るという展開。
ロッティと乃木の約束
魔女に立ち向かう前、ロッティが乃木に「約束覚えてるか?」と言っていました。
最初はなんの約束なのか振り返っても分かりませんでしたが、ロッティはあらかじめこうなることも予測していて、自分が命をかけて魔女に立ち向かった時は、自分がいなくなったその後は乃木がユイを守るようにと過去に約束を交わしていたのではないかと思います。
乃木にユイが見えなくなった理由
ロッティのおかげで魔女から解放されたユイと乃木。
乃木はロッティを失って塞ぎ込んでいるユイを心配していた。
しかしこの時すでにユイは、病んでいる心に付け込まれ悪魔に心を奪われつつあった。
その為、霊的なものが見えない乃木は悪魔になりかけているユイが見えなくなってしまっていた。
それから数ヶ月後、ユイは姿を消し、乃木はとうとうユイを見つけることが出来なくなってしまう。
魔女のいた屋敷のその後
屋敷は廃墟となり、心霊スポットへと変わり、そこに肝試しに行った人は誰も帰ってくることはなかったという。
屋敷の取り壊しも重機が事故したりなぜだかことごとく失敗。
そしてユイの家もなぜだか無くなってしまった。
朝溶けの魔女 エンド2の意味・考察
疑問が数多く残ったバッドエンド。
このエンド2には深い意味が色々隠されていたのではないかと思い、疑問を元に考察してみました。
ユイは死んでしまったのか?
おそらく始めは生きていました。
しかし先程も書きましたが、乃木に「ロッティの赤ちゃんを捧げ続ければロッティを殺さないでくれるって…」と言っていたあの時、ユイの心はすっかり病んでしまい、悪魔に心を喰われていたのだと思います。
最後、エンドタイトル画面でユイの足から血が流れているのが分かります。
多分ですが、これはロッティとの赤ちゃんを捧げ続ける、つまり出産し続けることによってユイの体が傷ついていることを意味します。
子供を捧げ続けたからユイの体が限界を迎えて死んだのでは?という意見もあったのですが…
ロッティはすでに悪魔になってしまっていた為、生きているユイがロッティとそういう行為に及ぶことは出来なかったはずなので、一番の死因は出産ではなく、やはり心も体も完全に悪魔に乗っ取られたことではないかと思います。
ロッティは魔女に負けた?
魔女に負けた、というより悪魔には勝てなかったという感じでしょうか。
乃木が屋敷を訪れた時、入口でユイと並んでいたロッティをよく見ると、胸に銀の剣が刺さっているのが分かります。
これは私の想像にすぎないのですが、ロッティを操り、ユイをおびき出そうとした魔女が体を乗っ取ろうとロッティの中に入り込んだ。
ロッティはユイを守るためそれを阻止しようと自らに銀の剣を刺し、抵抗したんだと思いました。
しかし悪魔と化した魔女には効果もなく、ロッティは支配され、悪魔として生かされることになったのではと思いました。
血縁者の血を求める悪魔はロッティを殺さず利用し、操ることによりユイも悪魔として生かさせ、そして2人の捧げる子供を喰い続けることにしたのだと思いました。
ユイとシャルロットの魂は生きている
乃木がユイを探して屋敷を訪れ、帰ろうとした時ユイとシャルロットは乃木を追いかけていました。
エマは悪魔に苦しませられながらも、魂がまだ生きていたこともあり、父親のペンダントを見た時にエマ自身の意志を表していました。
それと同様、乃木の姿を見て一瞬自分の心を取り戻した2人は助けてを求めて乃木を追いかけて行ったのではないかと思いました。
乃木が魔女と戦えば勝てたのでは?
霊的なものを蒸発させてしまったこともある自称神の乃木。
なのになぜ乃木が魔女と戦わなかったのか。
おそらく乃木は幽霊・ゾンビには勝てても、魔女・悪魔を完全に消滅させることはできないと、自分でも分かっていたのだと思います。
もしそれができるなら、乃木がエマを抱えた時にエマの中の悪魔は、朝日に当てずともその時消滅してしまうはず。
それにわざわざ聖水をかける必要もありません。
悪魔になってしまったロッティとユイが助けを求めてきたのも、屋敷を振り返ったときに乃木には二人の気持ちがなんとなく伝わったと思います。
しかし、悪魔になってしまった2人を助けたくても、悪魔を倒すことも出来ない乃木は、悪魔としてでも2人で幸せに暮らすことを望むことにし、「俺はもう行かないけどね」と言ったのかな…と思いました。
オカルト好きにはたまらない場所だったにも関わらず、乃木がそう思ったのは、さすがの乃木でも、大切な2人が悪魔となって出ると言われる屋敷に面白半分でいこうという気にはなれなかったことと、2人を救えなかったのは少なくとも自分のせいでもあったと悔やんでいる気持ちもあったように思えます。
血縁者を絶やせば良かったのでは?
昔から魔女は血縁者を好み、女の人と子供を喰らってきました。
それが分かっていたのになぜ血縁者の人たちは子孫を残してしまうのか。
これもすべてエマの父親がかけさせた”魔女の呪い”のせいだったのです。
”私の血の流れるものよ、娘のもとへ戻ってくるがいい。
そして彼女に付き従い、その糧となるのだ。何をしても抗えぬように”
魔女は悪魔に変わり、この呪いもより強力なものになってしまった。
”何をしても抗えない”
この呪いがかかってしまった時からずっと、血縁者たちは悪魔に誘われるがまま自分の意志とは無関係に、魔女に餌を与え続け、飢えさせないよう血縁者を絶やさないために子孫を残すようになっていたのです。
エンド2は、魔女に血をひくものは誰も助からなかったバッドエンド。
屋敷の取り壊しをしようとしたことで魔女の怒りに触れ、ユイの家族も全員喰われてしまったのではないかと思います。
肝試しにいった人たちは、ユイが子供を捧げることができない間のつなぎ役として身代わりにさせられていた?とも考えました。
子供を捧げることのできない期間、というのもは妊娠期間が約10ヵ月あるとされていることです。
悪魔もそうなのかはわかりませんが…
もしかすると悪魔になった魔女は血縁者を食べることに慣れてしまい、飢えのペース、目を覚ますペースが早まっていったのかもしれません。
残酷すぎるエンドでしたが、悪魔の恐ろしさを思えば、このエンドが一番現実的なものだったように思えます。
朝溶けの魔女 エンド1-朝溶けの魔女-
【#6】
悪魔に朝日を浴びせることができ、消滅させ、ユイ・ロッティ・乃木、3人無事に助かることができたトゥルーエンド。
エマも”朝溶けの魔女”として父親のもとに還っていった。
エマの魂は悪魔と戦い続けていた
悪魔に支配されていたエマの魂は、父親の遺品であるネックレスを見て、まだ生きていることを示した。
【#1】オープニングで「お父サ…ん わたシをコろして…」と言っていた時も、エマが悪魔に必死の抵抗をし、父親に言葉を届けようとしていたのだと思います。
自分が悪魔になって父親を喰ってしまわぬよう、これ以上の犠牲を出さないように、もう私を殺してと。
愛されていたエマ・ユイ
やり方は間違っていたものの、エマを愛していたがゆえに、助けるためにと尽くしてきた父親。
エマもその気持ちは嬉しかったと思います。
それなのに、自分の意志に反して父親を喰い殺すことになったエマは、さぞつらかったでしょう。
死蝋化しかけていたエマは言葉を発することもできなかったため、魔女にして生かそうとしていた父親を止めることもできなかった。
本当はエマは、父親が必死に看病し、自分を思ってくれることだけでじゅうぶん幸せで、生き続けることは望んではいなかったように思えます。
悪魔になってしまったせいで死んでも死にきれず、父親のいる死後の世界にもいけないエマはずっと孤独だったのだと思います。
朝溶けの魔女、エンドタイトルのイラストで、抱きかかえられて微笑んでいるエマの様子が描かれています。
抱きかかえている人はスーツを着ているので、乃木ではなくおそらくエマの父親。
エマはお父さんに抱きかかえられるように、やっとお父さんに会えた、一緒にいられるという幸せな気持ちで朝に溶けていったというハッピーエンドでした。
そしてユイのために身代わりとなり犠牲になってきた人々。
普通に考えたら、いくら血縁者といえど、ユイだけが助かるために身代わりにならなければいけないのは納得がいかなかっただろうし、ユイの父親のように恨んでも仕方がなかったと思います。
それでもユイが守られてきたのは、ユイの人柄が愛されていたからだと思います。
シャルロットも、ユイが自分を命がけで守ってくれたからユイを守ろうと決めました。
親戚の女の子も、ユイを心から可愛がっていたから身代わりになり、魔女から助けようとしたのだと思います。
ただ一人、ユイを恨んでいた父親。
私はこれも魔女の仕業だったと思います。
魔女は妻を犠牲にされたユイの父親の弱った心を喰らい、ユイを恨ませ、自分のもとに来させてユイを喰おうと父親を利用したのだと思います。
そして魔女に心を奪われた父親は、ユイに髪を伸ばさせ、女らしくさせて縁談を持ち掛けた。
結果的にユイは屋敷へ行って魔女に襲われることになりました。
父親としても本当は娘の犠牲なんて望んでいなかったはずです。
エンドロールで流れていたイラストの中に、ユイの母親が持っていた家族の写真が入ったペンダントを握りしめ、泣き崩れている父親の姿が描かれていました。
これは、魔女の呪いが解け、理性を取り戻した父親は、愛した妻との大切な我が子であるユイをひどい目に遭わせようとしていたことを悔やみ、妻やユイに自分はとんでもないことをしてしまったと謝り、嘆いていたのだと思います。
それと同時に、ユイが無事に帰ってきてくれたことに安心して泣いているというのもあったでしょう。
ユイもエマも、皆に愛されていたのが分かります。
そこに魔女さえ、悪魔さえ存在していなければ…きっと普通の幸せな生活ができていたのに…
まとめ 人の弱った心を喰らう悪魔
このゲームで私が感じたことは、人の心には誰でも悪魔が潜んでいるのでは、ということです。
どうにかして大切な人を守りたい。そのために悪魔は人を犠牲にすることを持ち掛ける。
(エマの父親やユイ)
大切な人を失ってしまった。悪魔はそれを人のせいにし、復讐させる。
(ユイの父親)
まさに人の弱い心を狙い、喰らう悪魔。
ゲームのなかだけでなく現実世界にもいえる話でした。
ここでのすべての考察は私の推測にすぎませんが、いろいろ考えさせてくれるゲームでした。
あなたはどう考察しましたか?
おまけ‐美術館にて‐
美術館で見た【約束】明日も会おうとする子供の絵
覚えていますか?
ぼやけて見づらいですが拡大してみました。
これ、ユイとシャルロットの絵だったんですね。
金髪の子(シャルロット)が描かれているのでおそらくそうだと思います。
ユイは美術館を訪れたときはまだ記憶がないので気づくことはありませんでしたが…
こんなところにも製作者さんのこだわり?発見できました。
それにしても乃木…容姿もキャラもキヨに似すぎですよね!
乃木が主人公となる次回作はもう配信されているそうなので、キヨが実況してくれるのが楽しみです!
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【朝溶けの魔女】
ゲーム製作者 Portrain 様
公式サイト⇒https://porin9.wixsite.com/portrain