らせんの宿おまけストーリーで、松葉ユキアツの子供である松葉タイヨウが、128期生としてらせんの宿を訪れるという伏線が張られました。
現在まだ続編は出ておらず、赤ヒナタは未だ救われることなくらせんの宿をさまよい続けています。
そこで今回はらせんの宿の続編、タイヨウ編ストーリーを予想してみました。
今回はキヨのプレイしたバージョンのらせんの宿の実況では見られなかったシーンを別の実況者さんがプレイしていましたので、そちらも参考にさせていただきました。
赤おばさんが未だ存在し続ける理由
まずはこちらの”やみびと闇人”さんという方の実況動画をご覧ください。
9分20秒あたりからが128期生の話になっています。
なぜか途中で終わってしまっていますが、気になることがありました。
赤おばさんが未だに存在し、らせんの宿に迷い込んだ人を襲っているという現状。
ヒナタが光の中へ還され、宿も朽ち果てた状態であるにも関わらず、なぜ赤おばさんは存在したままなのか。
おそらくこのことが赤ヒナタを救うカギになっているのではないかと私は思いました。
前回赤い部屋での考察記事で、赤おばさんは虐待されて死に至った子供たちの怨念で構築されていることをお伝えしました。
これはつまり、昔(ユキアツの時代22期生)から現代(タイヨウの時代128期生)まで、現実世界での、子供たちに対する虐待が未だ途絶えていないことを意味しているのではと思います。
宿の構成が保てなくなっていっているのも、心の拠り所だったヒナタがいなくなってしまったことで、虐待されていた子供たちの悲しみが関係しているようにも思えました。
赤ヒナタが救われなかった本当の理由
赤おばさん同様、赤ヒナタも未だ救われることなく、らせんの宿をさまよい続けています。
ヒナタを光の中へ還すことで、自分も救われるかもしれないと思っていた赤ヒナタですが、結局それも失敗。
番外編などの話を振り返ると、ただ単純に時間軸の違うヒナタを救っただけで、赤ヒナタの存在する時間軸で救うことができなかったから、で終わらせても良さそうなのですが…。
実は赤ヒナタの本当の心を救えていないことが原因なのではないかと思いました。
ヒナタは、タイヨウ君を助けられず、死なせてしまったことによる後悔から、タイヨウ君の死を認めることができず、らせんの宿にとどまっていました。
キヨヨはヒナタの心と向き合い、話を聞き、最終的にタイヨウ君の死を認めさせ、ヒナタを光の中へ還すことができました。
しかしなぜ、赤ヒナタの心は救われなかったのか。
おそらく赤ヒナタにはまだ後悔が残っているからだと私は思いました。
赤ヒナタが光の中へ還る方法にたどり着かない理由
では赤ヒナタという存在が未だ現実世界に抱いている後悔とはなんなのか。
その後悔をなくさなければおそらく赤ヒナタが救われることはありません。
らせんの宿のヒナタと母親の回想シーンを見ていてずっと疑問に思っていたことがありました。
”かめりりこ”さんの実況動画を参考にしました。
3分30秒あたりからヒナタの回想シーンです。
私が思うに、そもそもヒナタは母親に”虐待されている”という自覚症状がない気がします。
「ママ怒るかな?」など不安な言葉は発していますが、母親を恐れたり、反抗したりする様子もなく、むしろ母親を気遣っている様子も伺えます。
自分たちが置き去りにされていることに気づいても、母親のせいだと責めることもありませんでした。
ヒナタは戸籍がなかったため、他の子どもや大人に見つかってはダメだと言われていたために、自分が他の子とは違う育てられ方をしていることにも気づけなかったのだと思います。
きっと赤ヒナタの心の奥底には、家族や友達、みんなで仲良く過ごしたかったという本心があったのではないかと思いました。
しかし虐待されていると思っていなかったヒナタは、タイヨウ君を救えなかった自分を責めることばかりで、この自分の本心に気づけなかったのでしょう。
だから赤ヒナタもタイヨウ君とヒナタを救う術を考えるばかりで、自分の心を救うという光への生還方法にたどり着けなかったのだと思います。
らせんの宿 タイヨウ編では赤ヒナタが救われる
らせんの宿タイヨウ編で、おそらく赤ヒナタは救われます。
というか救われてほしいです。
救済方法の流れの予想としては、こんな感じです。
1.タイヨウが赤ヒナタとの親密度を深め、赤ヒナタの心の支えになる
2.現実世界での虐待撲滅を実行し、赤おばさんの存在を減らす
3.赤ヒナタ、アシュリー、赤おばさんが光の中に還り、らせんの宿は消滅する
やみびと闇人さんの実況動画で分かったように、タイヨウはキヨヨやユキアツから情報をもらっているだけあって、自分の生還方法を考えるのではなく、はなから赤ヒナタの救済と、らせんの宿の探索にきているようでした。
長期的に安全な防空壕で考え事をするというのもそのためだと思われます。
赤ヒナタは今まで人に頼ることをせず、ずっとひとりで解決しようとしています。
これも家族や友達と仲良く過ごしたかった、という赤ヒナタの後悔をなくせないことの原因になっています。
そこでタイヨウは赤ヒナタと何度も接触することより時間をかけて親密度を深め、赤ヒナタを救うことに協力し、赤ヒナタは一人じゃない。と、誰かに頼ることを教えるのではないかと思います。
そして、ゲーム内で話していた赤ヒナタの夢。
これを叶えることも忘れてはいけません。
赤ヒナタの今後についてキヨヨが質問した際に語っていた夢です。
私はいつかアシュリーと共に、私たちの物語を終わらさなければいけないと思っている。
アシュリーも心優しい女の子で、家政婦に虐待死させられたと思えないような振る舞いをしています。
恨みを殺戮という形で大人たちにぶつける赤おばさんから、キヨヨを守ってくれるシーンもありましたね。
そのため、赤ヒナタ同様後悔を残したまま、光に還ることができず今もなおらせんの宿で赤おばさんの暴走を止めているのだと思います。
多分、ここでの私たちの物語を終わらせるというのは、虐待され、殺される子供たちをこれ以上出さないことを言っています。
なんらかの方法で現実世界でタイヨウが虐待撲滅を世に訴え、この夢を叶えることも予想できます。
最終的に赤ヒナタ・アシュリーは、タイヨウの心の優しさに触れ、家族のような温かみを知り、思い残すことはなくなり、虎ヒナタのいる光の中へ還る。
タイヨウは生還後、現実世界での虐待をなくすことにより赤おばさんという子供たちの怨念も消えていき、誰もいなくなったらせんの宿も消滅するハッピーエンドのなるのでは…と思いました。
永遠に語り継がれる神ゲー”らせんの宿”まとめとおまけ考察
3記事にわたりらせんの宿の考察をしてみましたが…本当にいい作品です。
残念ながら、らせんの宿続編の情報はいまだに出ておりませんが、発表されたらぜひキヨに実況してほしいです!
そしてせっかくなのでおまけ考察です。
どのタイミングで書けばいいのかわからなかったのでここで発表。
今回らせんの宿で、記憶を引き継がれ、赤おばさんの入ってこれない場所として、【防空壕】が使われていました。
ヒナタに防空壕って何?と聞かれ、キヨヨが説明するというシーンもありましたね。
完全に深読みな気がしますがこれにも意味がある気がして少し検索してみました。
防空壕といえば、戦時中に敵や空襲から逃れるために作られた洞穴のようなものだということはなんとなく知っていると思います。
この防空壕に逃げ込む人はもちろんいろんな人がいます。
しかし、みな自分が助かりたいことに必死だった状況だったこともあり、防空壕の中でぞんざいに扱われてしまう人たちがいました。
それが、子供です。
恐怖で泣き叫んでしまう子供は泣き声で敵に見つかりやすくなってしまうため、殺されていたそうです。
もしかすると、子供の怨霊である赤おばさんが入ってこれなかったのはこういう意味があるからかな?と思いました。
また防空壕に行けば記憶を引き継ぐ、ということに関しては、大人たちが戦時中からしてきた抵抗力のない者への残虐な行動を反省し、その反省を忘れないで次の世代にも伝えてほしい、これからに活かしてほしいという願いが込められているのでは、と思いました。
考えすぎですかね?
ホラーゲームでありながら、家族や友情の大切さを知ることができ、5億年ボタンなどのオカルト的な話もでてきたりでもう一生語り継がれる神ゲーだといっても過言ではありません。
製作者赤コワさん、これからも応援しています!!