龍が如くシリーズを背負ってきた主人公「桐生一馬」の最終章となった本作。
発売前の評判はシリーズ最高潮と言ってもいいほどでした。
しかしいざ発売されると、今までの評価が一変。
「今作はなかったことにしてほしい」「え?桐生ちゃんこれで終わり…?」と、龍如ファンから強く批判されてしまう事態に発展しました。
不評となった原因は大きく分けて3つです。
・ヒロイン「遥」の言動が納得できない
・既存キャラの出番が少なすぎる
・最終章を飾るラスボスなのにインパクトが弱い
以下でそれぞれの具体的な解説をしていきたいと思います。
評価が低い3つの理由
本題に入る前に皆さんに知っておいてほしいのが「龍が如く6の総合的な評価はシリーズの中でも高い」ということです。
「ゲーム単体としては良かった」というコメントも多く見られ、シナリオ面以外の出来栄えは良かったことがうかがえます。
ですので今回はゲーム面ではなく、シナリオ面に絞って本作が不評な理由を解説していきたいと思います。
ヒロイン「遥」の言動が納得できない
龍が如くを語る上で欠かせない人物。
桐生に育てられた女の子「澤村遥」もその一人です。
そもそも遥は前作の「龍が如く5」の時から、すでに大きく人気を落としていました。
というのも、遥が「極道に育てられた」と世間に公言し、アイドルを電撃引退してしまったからです。
この遥の言動は、アイドルとして傷がつかないように、わざわざ遥と離れて住んでいた桐生の配慮を踏みにじったようなものでした。
さらに追い打ちをかけるように6でも矛盾した言動を取ります。
5の一件から「ヤクザの娘」というイメージがつき、生活しづらくなった遥。
再び一緒に暮らしたい桐生は、極道から足を洗うために刑務所へ2年間お世話になります。
ですがその間に遥はなぜかヤクザと付き合い、子供を出産していました。
これでは桐生が刑務所に勤めていた2年間が水の泡…。
結局、桐生は出所後も最終的に遥とは一緒に住めず、自身が営んでいた養護施設「アサガオ」にも帰れない結末を迎えます。
余りにも桐生の行動が報われないストーリーには、ファンからも「今まで桐生のしてきたことは何だったのか」と悲しみの声が殺到するに至りました。
既存キャラの出番が少なすぎる
次に不評とされているのが「本編に既存キャラが出てこなさすぎる」という点です。
今作では、人気投票でもトップにランクインしていた「真島吾郎」「冴島大河」といったキャラクターが、劇中でも数えるほどしか登場しません。
代わりに芸能人を起用した新規キャラが多数登場します。
しかし中には気になってしまうレベルの棒読みをするキャラもいて、一時はネットニュースに取り上げられるほどでした。
声優が本業ではないので仕方ないといえますが、おなじみの顔ぶれが出てこない中では、その程度の不満も出て当然だと思ってしまいます。
最終章を飾るラスボスなのにインパクトが弱い
ストーリー上の指摘には「ラストさえちゃんとしていれば許せた」といった声も少なくありませんでした。
今作で出演しているビートたけしのような大物芸能人がラスボスであれば、非常に盛り上がる展開となっていたでしょう。
ですが「龍が如く6」のラスボスを飾る男、巌見垣雄はいかにも小物で、倒した後も命乞いをして縋りつくようなキャラクター。
歴代の敵キャラは極道で培ってきたであろう1本筋の通った人格を持っていただけに、プレイヤーとしても拍子抜けした感覚があるようです。
まぁ舞台が地方の尾道なだけに、神室町のようなドデカい組織を設定しづらいという欠点もあったかもしれませんが…。
牛沢もラスボスとしてはちょっと物足りない気もするけど…と言いながら戦闘を開始していました。
牛沢の龍が如く6をプレイした感想まとめ
良いところも悪いところも正直にレビューしてくれる牛沢のコメントはいつも視聴者から称賛を浴びています。
今回も牛沢はプレイする前から酷いレビューは目にしていたと言ってはいましたが、食わず嫌いをせず、クソゲーだと先入観を持たずにプレイするのも牛沢のいいところ。
一番批判を浴びていた遥の言動についても、
遥の境遇を考えるとああなってしまっても仕方ない部分はある。
そもそも桐生さんが遥やアサガオの子達を放って刑務所に入るという選択を取ったのが間違いだったとコメント。
自己犠牲で責任を取る桐生一馬は男気があってかっこいいという評価も、今回はその人間性が仇となってしまいました。
遥だけを批判せずに、桐生一馬に着眼する牛沢は、やはり長年をかけて実況してきただけあるなと思いますね。
結末は牛沢も「これでいいのかよ桐生一馬」という想いで、納得のいかない様子ではありましたが、ある意味最後まで桐生一馬という男だったという感じでしたよね。
牛沢的には
「ヤクザは幸せになってはいけないという暗黙の了解みたいなのがお決まりみたいだけど、桐生一馬は最後ぐらい幸せになってほしかった」
「ここ(アサガオでハルトがひとりで歩くことを練習するのを見守る中)に桐生さんもいるべきだったって…」
というのが本音として聞けましたね。
真島さん好きの牛沢は真島さんの出番の少なさも少し不満そうではありましたが、ゼロの時がピークだったのかもなぁと振り返り。
確かにゼロの真島さんのストーリーには泣かされた人は数多くいたように思えます。
あとはサブストーリーまでフルボイス付きだったことは牛沢も絶賛。
ゲーム実況者としても読み上げが少なくなるし、ありがたかったことでしょう。
視聴者からしても、ストーリーが入ってきやすかったです。
一部芸能人の棒読み批判もありましたが、撮影の裏側を見たりすると私はそんなに気にならなくなりました(笑)
インタビュー動画は数多くアップされているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
牛沢 龍が如く6実況 視聴者個人的感想 まとめ
遥の言動が理解しがたいとはいえ「人間味がある」と考えると、あながち納得できない話でもないのかなと思います。
正直妊娠から出産までしてしまったのは疑問ですが。。。
しかし「世間からバッシングを受け、傷心しているときに出会った」と考えれば、少しは納得できるかも。
元アイドルのスキャンダルであったり、黒歴史が暴露されるなんてことは実際の世界でもこういった話はよくあるのが現実ですもんね…
ストーリーがひどいと有名な「龍が如く6」でしたが、ネット上では今回の桐生一馬の結末に満足している人がいるのも事実。
私は正直、桐生一馬最後の物語と聞いて、オチは桐生一馬が体を張って死ぬとしか考えていなったので、見るのが嫌ではあったのですが、牛沢も言っていた通り桐生一馬が生きて終わってそれはそれで良かったという安心もありました。
(最後の最後、殴られに殴られ、撃たれに撃たれでも結果生きてたし、逆にこの人何をしたら死ぬんだろうと思いましたが)
龍が如く7は全く新しいタイプの主人公に変わり、ゲーム性も大きく変わると聞いていてなかなか受け入れがたいという噂も多く、桐生一馬との本当のお別れみたいになってたら次作はもういいかな…ってなりそうだったので、製作者側もシリーズ継続の先を見据えた展開としたのかもしれませんね。
結局はプレイヤーそれぞれの感じ方によるものとなるし、牛沢のように先入観を捨て、自分で遊んでみてどう思うか。ですね。