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【ニーアオートマタ】エイリアンは人間の成れの果てなのか? シリーズの奥深い世界観を交えて考察

【ニーアオートマタ】シリーズの奥深い世界観を交えて考察 NieR:Auotmata

世界観が凄いと話題を呼んでいる【ニーアレプリカント】のシリーズ作に、【ニーアオートマタ】というゲームもある。

両作実況動画をあげている牛沢も、ゲームに関してかなりの高評価をあげています。

多くの考察要素があり、知れば知るほど鬱展開になるニーアシリーズ。

実況内でも、ニーアシリーズは兄弟愛を引き裂くことが多いので、もはや製作者ヨコオ氏の性癖なのではとさえ思っているというようなコメントをしていました(笑)

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ニーアオートマタの概要とストーリー

2017に発売されたアクションRPG「ニーアオートマタ」。

ニーアオートマタは、前作「ニーアレプリカント」の続編です。

7年ぶりの正式な続編ということでしたが、ニーアシリーズの深い設定と終末的な世界観はしっかりと引き継がれていて、ファンの期待を裏切らない出来となりました。

また、世界累計出荷・ダウンロード販売本数は500万本以上と大ブームとなり、ファンだけでなく、より幅広い層にプレイ、認知されたきっかけのゲームでもあります。

ストーリーは、人類を守るアンドロイド兵士VSエイリアンが送り込む機械生命体の戦いがメインとなっています。

主にアンドロイド兵士の「2B」「9S」の視点で描かれ、徐々にアンドロイドとエイリアンが争う世界観と、2B・9Sが遂行するヨルハ計画の真実が明らかになっていく。という物語です。

この記事では、ニーアオートマタの気になる設定を考察していきます。

※ここから先はニーアオートマタ及びニーアレプリカント、およびドラッグオブドラグーンクリア者向けの、ネタバレを強く含む内容となっています。

エイリアンの正体

ニーアオートマタの物語は、人類を守るアンドロイドとエイリアンが送り込む機械生命体との戦いがメインですが、人間は既に滅んで絶滅しています。

そしてエイリアンもまた、自らが生み出した機械生命体に絶滅に追いやられていました。

つまりアンドロイドも機械生命体も、自分を生み出した種族が絶滅していて、そうにもかかわらず代理戦争をしている。という、似たような境遇です。

だとすると人類とエイリアンは、何かしらの関係があるのではないかと推測できますね。

前作、ニーアレプリカントにおいての人類の技術水準から考察すると、魔法という技術を得た人類であれば、長時間・長距離の宇宙活動も可能に思えます。

また地球外、および宇宙に居る場合の白塩化症候群の症例は無く、全くの謎です。

ということは、宇宙に出れば白塩化症候群が無効化、もしくは症状が和らぐ可能性もあります。

ニーアレプリカントのゲシュタルト計画に否定的だった人や、ゲシュタルト計画の一環として、地球外、一番近い所で考えると、月へ逃げ延びた人類が居る可能性が出てきますね。

そうなるとエイリアンは、そうした人間の成れの果てではないかと考察することができます。

元が人類であれば似たような事をしても、地球に帰りたがり、地球を侵略し始める。ということは自然に思えます。

他にもレギオン説、そもそも存在しなかった説等、この記事以外にも、ファンが様々な考察を繰り広げましたが、設定資料集にて結論が明言されました。

エイリアンは正真正銘、地球外から飛来した「宇宙人」でした。

唐突に表れた宇宙人、そして宇宙人が作った機械生命体によって、地球が侵略されているということです。

結論は出ましたが、この結論に対しても考察の余地があります。

ニーアイズムから考察する災厄

エイリアンが本当に宇宙からの侵略者なのは、唐突な設定のように見えて実にニーアらしい設定。

そしてニーアオートマタのテーマや世界観に合った設定です。

ニーアシリーズの原点「ドラッグオブドラグーン」では、女神「フリアエ」の死によって、世界が崩壊の危機に瀕します。

前作のニーアレプリカントでは、突如として発症した伝染病「白塩化症候群」によって、人類が絶滅の危機に瀕し、ニーアオートマタで、結果的に絶滅してしまったことが発覚します。

そして今作のニーアオートマタでは、エイリアンの作った機械生命体によって地球のアンドロイドが絶滅の危機に脅かされます。

ニーア世界では定期的に大きな災厄が訪れていて、あらゆる存在が常に絶滅する可能性をはらんでいる、終末的な世界なのです。

そしてこれはニーアオートマタ全体のテーマであり、テレビコマーシャルで使われたキャッチコピー「抗え。最後まで。」にも繋がっていくのです。

ニーアレプリカントの肯定

ニーアオートマタの時系列になる前に、人間やレプリカントは滅んでしまった。

そして恐らく人間やレプリカントの歴史は、アンドロイドの歴史よりも短いでしょう。

ニーアオートマタの世界で、本当にアンドロイド以外は滅んでしまったという結論が出ました。

ニーアレプリカントをプレイした人にとっては、これはバッドエンドで残念だったと思う人も居るでしょう。

しかしニーアオートマタの最初にして最後の言葉に、それに対してのアンサーが仕掛けられています。

全ての存在は滅びるようにデザインされている。
彼らはその中に囚われ続けている。
だが、その輪廻の中で足掻くことが生きるという意味なのだ

インパクトがある場面で使われた言葉なので、印象に残っている人も多いと思います。

抜き出してみると、この言葉がニーアオートマタに出てくる2Bや9S、アンドロイドや機械生命体だけでなく、ニーアレプリカントのレプリカントや人類、それだけでなく、現実も含めた全ての生き物に対しての言葉だという事が、はっきりと分かると思います。

結果的にニーアオートマタでは、アンドロイドのみ存続するという形になりましたが、アンドロイドもまた、種としての限界が来るかもしれない。

現実の人間も、いつかは滅びるかもしれない。

少なくとも、滅びる可能性をはらんでいるということですね。

つまり存続期間や確率の違いだけで、アンドロイドもレプリカントも人類も、そしてエイリアンや機械生命体も同じ、滅びるためにデザインされている存在となるのです。

それを踏まえてニーアレプリカントを、また、ニーアオートマタで、既に滅んでしまった人類を振り返ると、人類もレプリカントも、その輪廻の中で充分に生きていた。と捉えることができると思います。

この言葉は、実は2Bや9Sことを表しているだけでなく、ニーアやヨナも含めたニーアシリーズ全ての存在に対しての肯定。そして、ニーアレプリカントは人類やレプリカントの滅びる話ではあるが、バッドエンドではないというメッセージではないかと考察します。

エイリアンは本当に人類と関係が無いのか?

エイリアンは唐突に表れた宇宙人だったと結論付けた考察ですが、その先の考察もしてみましょう。

エイリアンは唐突に表れた宇宙人でありながら、実はやっぱり人類と関係があるというものです。

これはドラッグオブドラグーンとニーアレプリカントの関係、ディレクター、ヨコオタロウ氏の「アンドロイドと、ドラッグオブドラグーンの赤い目や、ニーアレプリカントのレッドアイと完全に無関係ではない」という旨の発言をもとに考察できます。

ドラッグオブドラグーンには、人間を狂戦士へと変えてしまう「赤い目」の伝染病があります。

ニーアレプリカントには、凶暴性と残虐性が増した人間、レギオンが存在し、その中でも強く自我を保った存在がレッドアイと呼ばれています。

そしてニーアオートマタでは、暴走したアンドロイドや機械生命体の目が赤く光ります。

このことを考えると、機械生命体に魔素が使われているのではないかということになります。

宇宙のどこかに魔素と似たようなものがあるのかもしれませんが、ここではタイムスリップ説を有力視します。

ニーアレプリカント時間軸の、魔素を使った技術を手に入れた人類が何らかの原因でタイムスリップ。

ニーアオートマタ世界のエイリアンとなったという説です。

実はタイムスリップはドラッグオブドラグーンとニーアレプリカントの間で行われています。

「ドラッグオブドラグーンとニーアレプリカントの世界線は同一線上」ということが設定資料に書かれており、つまり、ドラッグオブドラグーンの時代の未来が、ニーアレプリカントの時代ということになります。

ドラッグオブドラグーンで新宿に降り立ったカイムは、実は異世界転移ではなく、未来へのタイムスリップだったということになります。

そうすると、同じような現象が、人類に起きても不思議ではありませんね。

エイリアンは人類ではなく、唐突に表れた宇宙人だった。と公式設定資料種で否定されたかのようですが、実は、宇宙人であり人類である。という、エイリアン=人類という考察。

そして、ニーアイズム、ニーアレプリカント肯定論の考察でした。

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