キヨが実況したインサイドというゲームの魅力
キヨが実況冒頭で述べていたように、こちらのインサイドというゲームは、一切のセリフも説明もないままにストーリーが進んでいく、始まりから考察を楽しませてくれるゲームで人気沸騰。
もちろん主人公の名前もない。
髪型と服の色だけでキヨに【赤瀬太郎】と名付けられた主人公。
途中から現れる機械、キヨ命名【すん】を使って、謎の施設からの脱出を目指していきます。
全エンド回収してくれたキヨ。
今回も視聴者の間でたくさんの考察が繰り広げられていましたね。
個人的な考察にはなりますが、簡単にまとめてみました!
赤瀬太郎を狙う?研究所の目的は?
インサイドでまず疑問に思うのはインサイドの舞台になっている研究所。
一体何の研究をしているのでしょうか。
結論から言うと、この研究所では人間の遺伝子組み換えによって新たな性質を持った人間を生み出す研究をしていると思われます。
ではなぜそのように考えられるのか、詳しく見ていきましょう。
トウモロコシ畑や豚
インサイドの序盤にはトウモロコシ畑と豚が出てきます。
一体なぜこれらを作中に出したのでしょうか。何の意味もないとは考えづらいですよね。
トウモロコシは大豆と並んで遺伝子組み換え作物として有名ですし、豚も遺伝子組み換えの実験動物の代表例であると言えます。
このことから、トウモロコシと豚は遺伝子組み換えを行っていることの示唆ではないかと思われます。
研究所にいた怪物”ハドル”
研究所には、たくさんの人に注目されていた怪物がいましたよね。
この怪物は複数の人が融合した生命体で、研究所で行われた人体実験の結果として生まれた者だと考えられます。
ハドルが多くの人に見られていたのは、研究が成功したため、多くの人たちがその成果を見に来たという場面だったのではないでしょうか。
ハドルが多くの人に見られていたのは、研究が成功したため、多くの人たちがその成果を見に来たという場面だったのではないでしょうか。
人体実験を可能とする階級制度
しかしここで疑問が生まれませんか?
人体実験の犠牲となっている人々は一体どこから連れてこられているのかということと、人体実験をしても問題にならないのかということです。
私は、この疑問はインサイドの世界に階級制度があり、支配される階級の人たちが人体実験の犠牲となっているため問題にならないのだと考えました。
ゲーム内には階級制度があることを示唆するような場面が見られるので見ていきましょう。
選別されている様子を見る仮面の人びと
ゲームの序盤では人々がトラックに乗せられ、その後選別のような作業を受けている場面があります。
この選別場では周りと違う動きをすると、ライトに照らされて殺されてしまいます。
そして、その奥には残酷な選別の様子を見る仮面をつけた集団がいます。
私はこの集団が権力者階級で、仮面をつけているのは人体実験の研究が権力者階級でも悪趣味なものとされており、自身の素性を知られたくないからなのではないかと思いました。
実際に中世ヨーロッパごろに流行した仮面舞踏会では、上流階級の者たちの間で密通や不謹慎な行為が横行していたそうです。
隠しエンディング
ゲーム内のいたるところにある球体の装置をすべて破壊し、レバーの入力を正確にすることができると隠しエンディングルートに入ることができます。
隠しエンディング大きなプラグを抜くと、装置が活動を停止し、赤瀬太郎も動かなくなってしまったことから、彼も操られていたことが分かります。
「この電源を落とせばすべてが終わる…!」
きっとそんなことを思いながら無我夢中で機械を遮断していった赤瀬太郎。
赤瀬太郎も自分自身が操られているとは思ってもみなかったでしょう。
ラジカセやカメラなどが見られ、彼の行動を記録していた人物がいたことが伺えました。
しかも、カメラがある部屋にあった写真は時間が経つと浮かび上がってくるものだったのですが、主人公の少年が部屋に入ってくるまで写真が浮かび上がってきていなかったので、直前まで誰かがこの部屋にいて少年のことを記録していたようです。
主人公の少年を操っていたのが誰だったのかは最後まで分かりませんでしたが、研究所での研究を止めようとしていた人物なのかもしれませんね。
この隠しエンディングによって、主人公が研究所から逃れようとしていた行動さえ誰かに操られてした行動だったということが分かります。
意味が分かるほどゾッとしてきますね。
インサイド製作者からの皮肉なメッセージ
このゲームには制作者からの皮肉なメッセージが込められているようです。
2つのメッセージを見ていきましょう。
インサイドというタイトルの意味
タイトルというのはそのゲームの主題を表したり、ゲーム内でのキーワードになっていることが多いですよね。
インサイドは、日本語では内側、内部などの意味になります。
では、このインサイドという言葉にどのような思いが込められているのでしょうか。
このゲームのラストシーンでは主人公の少年を取り込んだハドルが水槽から脱出し、動かなくなります。
一見主人公の少年は研究所からの脱出に成功したように見えますが、実は水槽から脱出した後も研究所の中からは出られていなかったようなんです。
これは脱出の際にハドルが通った場所に置いてあったジオラマが、ラストシーンでハドルが動かなくなった場所と同じだったことからハドルは最後まで研究所にいたと考えられます。
このことから、主人公は脱出できたと思ってもできていなかった、インサイドにいるままだったという皮肉な結果が伺えますね。
個人的な意見ですが、世の中はハッピーエンドばかりではなく、努力しても変わらないことがあるということを伝えたいのかなと思いました。
終わらない階級制度
主人公の少年は支配される側の人間であり、ゲーム内では見つかり次第殺されてしまいます。
しかし、ゲームの途中では主人公がヘッドギアを使用し、支配される側の人々を操って支配する側になるという構図が見られるんです。
また、上述のように主人公は支配者(研究所側の人たち)から逃げようとしていましたが、結局はその行動も誰かに操られた上でしていた(支配されている側のままだった)ということがわかりました。
ここからも、階級制度が終わることはないという皮肉なメッセージが読み取れますよね。
海外ではインサイドは妊娠出産にまつわる考察がされている
日本では先ほど述べてきたような、人体実験・監視などのストーリーを想像するような考察がほとんどでしたが、海外では性の描写を想像したような考察が多いようですね。
赤瀬太郎が交わった肉塊が転がっていく様子などが、そう思われているようですが。。
言われてみれば納得できる描写も結構ありますね。
自由な考察ができるインサイドというゲーム。
本当のところはだれにも分かりませんが…みなさんはどんな考察をされましたか?